アドラー心理学

アドラー心理学とは

『嫌われる勇気(岸見一郎著)』で、日本にも広まったアドラー心理学。実は欧米では昔から3大心理学の1つとして扱われていたそうです。

アドラー心理学には【イライラと付き合う方法】など、子育てのヒントになる考え方がたくさんつまっています。

私は、ママと、そして、教育に携わる先生方にぜひ知っていただき、日常生活に活かしていただきたいなと思っています。

 

教育と子育てを重視して発展。そのため教育と子育てにおいて、大変実用性が高い
普通の人にでも分かるように、シンプルにまとめられている
アルフレッド・アドラーが提唱
「個人心理学」(オーストリア出身の精神科医)
多くの心理学や世界的ベストセラーを生み出した自己啓発などに影響を与えたとれる
『人を動かす』のデル・カーネギーや『7つの習慣』のスティーブン・コヴィーなど。

 

私は、アドラー心理学に出会う前、10年ほど他の心理学を学んでいました。学んだことは、今も、役立つものではありますが、心理学の中では、アドラー心理学が一番気に入っています。

子供をヒステリックに怒りすぎるママの例

例えば、子供が好き嫌いをしてご飯を残した時に、イライラしてヒステリックに怒りすぎてしまうママがいるとします。

感情的に怒った後って「自分はダメなママ」「私がママでいいのかな」と自己嫌悪に陥りますよね。

できれば、冷静に話したいところですが…。

原因を追求する心理学では?

 

ママ自身も母親にヒステリックに怒鳴られて育ったので自信がない。
自信がないので子供が良くないことをすると、自分の育児が失敗したように感じられる。

 

原因追求も、有効、そして大切な分析ではあります。でも・・・過去に遡れないため、それをママが一人で気づいて、乗り越えていくのは大変です。

 

目的を追求するアドラー心理学では?

アドラー心理学では「ヒステリックに怒るその目的は何?」と考えます。

ママの目的

「子供に全部食べて欲しい」

何のために全部食べて欲しい?

 

バランス良く食べて、健康に丈夫に育って欲しい
ご飯を残さず食べることは食事マナー
将来どこに出ても恥ずかしくないようなマナーを身につけてほしい

 

このように考えられます。

目的論で考えると、その後どんないいことがある?

 

自分の中にある「愛」に気づく
子供が憎くて怒ったわけではなく、心の中は子供への愛情でいっぱいだった。

 

そんな自分の温かい愛情に気づいただけでも、涙が溢れそうです。そんな自分を、ほんの少し認められるようになるかもしれません。

 

自分を認められるようになると?

 

心に余裕が生まれる
愛情を伝える方法は、ヒステリックに怒鳴る以外の方法もあると気づく

せっかく作ったものを残されたらイライラしてしまうのも事実ですが、

「全部食べたらもっと元気になって、明日もたくさん遊べるよ。そして大きくなれるよ。だから全部食べようね」

と子供に伝えられる日が来るかもしれません。

そんな風に子供に愛情を伝えられるママになれたら…とても素敵だと思いませんか?

 

過去に何があったとしても
どんな環境で生きているとしても

 

目的論で考えるとポジティブに自分を見つめられるようになります。これはアドラー心理学の魅力の1つ!

アドラー心理学には、イライラと付き合う方法など、子育てにヒントになる考え方がたくさんつまっています。

一緒に学び、一緒に笑顔のままになれたらと思います。

 

参考文献

岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』ダイヤモンド社

小倉広『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』ダイヤモンド社