子供が「保育園行かない!!」と駄々をこねたとき、
あれこれ試して、でもどれもうまくいかなくて、最後は、足をバタバタさせて大泣きの子供を車に抱えていくしかなくて(^_^;)
保育園送った後、どっと出てくるのは、大騒ぎが終わったあとの疲れと、泣きながら保育園に行かせてしまった罪悪感。
そんな経験、少なからず誰でもあると思います。
そもそも、どうして保育園に行きたくないんでしょうか?
保育園に行きたくない理由
・お友達にいじわるされた。
・給食を「早く食べなさい!」など先生に怒られるのが嫌。
・昨日の晩、寝るのが遅かったので、疲れている。
など、行っても楽しくないとか、疲れているという場合もあるのかもしれません。
でも小さくて、まだ、口でそれを表現できないことも多々ありますよね。
だから、大人から見ると、
・理由はない
ように見えたりします。
大人だって、理由は自分でよく分からないけれど、「あー。今日は仕事行きたくないなー。」って日、ありますよね。
1日くらいならまだいいとしても、頻繁だったり、毎日続いているとしたら、それはちょっと立ち止まって、他の観点から考えてみてもいいかも。
アドラー心理学では、「目的」という観点で物事を見ていきます。
保育園に行きたがらない「目的」
私は、アドラー心理学に出会う前、長く、他の心理学を学んでいましたが、アドラー心理学の目的論はユニークで斬新的です。
保育園に行かないという目的は、
というふうに見たりします。
①は、かわいいですね❤
②は、、、?
下の子が生まれたり、仕事が忙しかったりして、「ママが僕に注目していない」「ママは、もしかして、僕のことは大切じゃない?」と感じた時。
アドラー心理学では、子供はこんな段階を踏んだ行動をとると言われています。
4段階の子供の言動
保育園行かないと駄々をこねたり。
怒られてもいいから、「悪い子」になって、とにかく自分に注目してもらえる言動を取るんですよね。
「良い子」と「悪い子」は一見反対に見えるのに、同じ段階でくくられています。
ちょっと不思議な感じがしますね~。
子供が、【褒めてもらいたくて】お手伝いをしたとしたら…。
【みんなの役に立ちたい】ではなくて、【褒めてもらう】という目的でのお手伝いは、
注目を得ることが目的なので、アドラー心理学では適切な言動ではないと考えます。(お手伝いそのものが悪いと言う意味ではなく、あくまで目的によります)
ママに対して、反抗的な態度を取ったりですね。
自分のほうが強い!ということを示して、自分の居場所を作ろうとするイメージです。
大声で怒りたくなっちゃうけれど、大声で怒っても、ますます、反抗心は強くなるばかり。
ママの大切なものを壊したり。
お友達や兄弟をいじめたり。
「どうせ自分なんて、バカだし。」
「私のことなんて、どうだっていいんでしょ?」そんな気持ちです。
ひきこもれば、親は心配して、「大丈夫?」「どうしたの?」と自分に注目してくれるようになります。
(説によっては、この段階を踏まず、急にひきこもる場合もあると言われています。)
これらは、別に、子供が「次は第2段階だ!」と意識して、しているわけではないです。
でも、すべての段階に共通していることは…。
なんです。
「保育園行かない」だけに限らず、子供の困った言動は、「注目を得たいゆえかな?」という根本を見てみるといいかもしれません。
「自分では精一杯見ているつもりだったけれど、それが子供には伝わっていなかったのかな?」とか。
子供に伝わっているかどうかがポイントではないでしょうか。
子供にも伝わる注目の仕方
私は、
それによって、子供に、「あなたのことちゃんと見ているよ❤」「大切だよ❤」と伝えたいなと思っています。
でもこれ、365日100%はできていません。
100%を目指すと、できない自分を責めちゃうけれど、まずは6割を目標としたら、肩の力が抜けて、実践しやすいです。
具体的に、子供のどんなことに注目しているかというと?
以前、あるワーキングマザーの方からご質問されたことがあります。
お手伝いをしてくれた時に、お子さんが
「ママ、これ嬉しい?」
「ママ、これしたらありがとう言ってくれる?」
と言うようになり、顔色を窺われているようで心配になったそうです。
上で言う、第1段階かもしれないって。
お手伝いなど良いこと、助かることをしてくれた時に注目して「ありがとう」って言うのがダメと言う意味ではなく、、、
でも注目って、それだけじゃないんです。
私が寝る前に必ず子供に言う言葉です。
私は【子供の存在そのもの】に注目をするようにしています。
・積極的でも、消極的でも。
・お手伝いしても、しなくても。
・お片付けしても、しなくても。
・すんなり保育園行っても、行かなくても。
そういうことに私たちママはすごく気を取られ、それに伴って気分が上がったり下がったりしちゃいますよね。
でも、それって、実は小さなことかも。
今日も元気に過ごしてくれたこと。
これが一番幸せだなと思っています。
当たり前のようで、当たり前じゃないことだなと思います。
小さいようで、小さくないことだなとも思います。
もし元気じゃなかったら、どれだけ心配することか。。。
完璧な子育てはできていませんが、毎日の終わりに、そんな風に子供の存在に感謝するようになれたから、「私、けっこういいママしてるんじゃない?」と思うことが8割増えました(笑)。
いろいろあったとしても、存在そのものに感謝する。
これは子供に対してだけでなく、自分自身に対しても同じだなと思います❤
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