おいしい物を食べることは好きだけど、会社のランチタイムがちょっと苦痛・・・という方はいらっしゃいますか?
先週末、全2日間で開催したアドラー心理学×アサーション講座が終わりました。参加してくださったAさんのお悩みは、「会社のランチタイムが苦痛」でした。とりあえず、同僚の話にうわべだけ楽しそうに相槌を打ちながら、「どうしよう。早く時間が過ぎて欲しい」と思いながら、過ごしていたそうです。
・沈黙になったらどうしていいかわからない。
・変なこと言って「変わり者」と思われるのが怖い。
・話したいけれど、何を話したらいいかわからない。
・自分から話さないので、変に思われているのではないか。
そんなお悩みでした。みなさんの中にも、沈黙が怖いとか、うまく話す自信がないってお悩み、ありませんか?
アドラー心理学
や
アサーション
で解決できることがあります!
私のこの講座では、1人約1時間ほど、丁寧にカウンセリングの時間を取って、気持ちを聴いたり、悩みを整理したりします。
お話をじっくり伺いながら、Aさんの気持ちを一緒に紐解いていくと・・・Aさんから、こんな言葉が出ました。
「周りの人は話し上手な人が多いけれど、私の話には、オチがない。さんまさんのように、オチにうまくもっていきたいのに。」
ちょっと待ったぁ!
さんまさん・・・?
芸能人。それもトップクラスの芸能人であるさんまさんのようにオチがうまく話せないと思っている?(注:Aさんは一般人です 笑)
そんなことを思っていたら、それは、話すのが怖くなりますよね。
言われてみればそうなんだけれど、自分は全く気づかなかったこの思い込み。論理療法ではこの思い込みを「非合理な信念」と言います。みんな持っている信念です。今までずっと、Aさんは、うまく話さなきゃとか、うまいオチに持っていかなきゃと思い込んでいたようなんです。(ちなみに数年前の私は、「休みの日は、何か勉強して有意義に過ごさなければいけない」という非合理な信念を持っていました。休みの日に休むと、「時間を無駄に使ってしまった…」と自分を責めていました(笑)。カウンセラー仲間に指摘されて初めて気づいたんです。気づいてみれば「え?なんで?」と笑っちゃうようなものが、非合理な信念なのかもしれませんね)
あまりにも、ハードすぎる目標。
こういう思い込みは、気づいただけで、解決の道を一気にたどることも多いです!Aさんもまさにそう。
その他にも「私は話すとき目が泳いでおかしい」「支離滅裂で話がめちゃくちゃ」という思い込みもありました。
それは、周りの仲間からフィードバックをもらったことで、「気にしているのは私だけだったんだ」と初めて気づき、心からホッとした顔をしていました。
さんまさんのようなオチは必要ない。どうしても、オチのない話ということが気になるなら、最後に「オチがなくてすみませ~ん」と正直に言ってもいい。
途中でうまく言えなくなったら「あれ?何が言いたんだっけ?分かんなくなっちゃいました~」って正直に言えばいい。
アサーション
アサーションとは自分も相手も大切にするコミュニケーションの方法です。正直に自分の気持ちを言うことがアサーションなんです。うまく言うことがアサーションではありません。
うまく言えないのもAさんの魅力。途中で頭が真っ白になっちゃうのもAさんの魅力。ありのままで大丈夫なんです♥
休憩時間の雑談で、理路整然と、自信満々に、分かりやすく、オチもつけて、楽しい話をする人もいいけれど、「話しているうちに分かんなくなっちゃいました~」と正直に言うのだって素敵。そんなオープンな人がいたら。場がホッとしませんか?
2日間の講座で、見違えるように自信をつけたAさん。ちょっと私もびっくりするほどでした。最初は意見を求められたら頭が真っ白になったけれど、講座が終わる頃には「もっと意見を言いたい!」という積極的な気持ちが芽生えたそうです。
そして、帰ってから早速実践!!そしてとても大切な気づきをメールしてくださいました。
相手に対して、本当に自分の気持ちを言えたとき。答えがYESでもNOでもあまり関係なく、すごく満足でした。と。
「私は、人が怖いから、うまく伝えられないって思っていたけれど、そうではなくて、うまく伝えられないと思うから、人が怖いと感じていたんだ!」ってことにも気づいたそうです。(アドラー心理学的に見てみると、うまく伝えられなくて、変な人だと思われるのを避けるという目的のために、話さないことを選択していたということにつながります)
メールを読んで、Aさんの変化に感動し、泣きそうになりました。
もう会社のランチタイムは怖くない。少しずつ、Aさんがそう思えますように♫2日間ですっかり仲良くなった講座参加者たちで約束したランチでお話を伺うのが楽しみです。
※毎回毎回、集まるメンバーで雰囲気も少し変わってきます。今回は、「明るさと笑い」に満ちた講座でした。みなさん、すっごくいいお顔をされていたので、参加者の写真を乗せると雰囲気が伝わるとは思うのですが、カウンセリング中には私は聴くことに集中するので写真を撮りませんし、スタッフの方がお部屋に入っていらっしゃることも遠慮していただいています(話が途切れるのに伴って、せっかく湧いてきた感情もストップするため)。また、講座の性質上、とてもプライベートな内容が出ますので・・・今回の場合は、写真掲載よりも、Aさんの経験を詳しく書かせていただくことが、読んでくださる方を勇気づけるかな?と思ったので、スタンプ付きでも顔の写真は載せないことにしました。写真は、また別の機会に!
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