「子供には、帰宅してすぐに、宿題をして欲しいのですが…親がキツク言わないと机に向かわないので、言い続けるのに疲れたし、イライラします。」
と、新学期は特に、そういうお話を耳にします。今年も漏れなく、ききました(笑)。
仮に、帰宅してすぐに勉強をする習慣が身についていたとしても…
こんな状況もよく耳にします。
✔お母さんに怒られるのが怖いから、帰ってすぐ宿題をするようになった。
✔勉強を先にしないと、ゲームをさせてもらえないから、帰ってすぐにするようになった。
この場合、何のために勉強をしているかというと、
「お母さんに怒られないため」
「ゲームをしたいため」
そんな感じでしょうか?
親の私たちとしては、勉強をする習慣が身についているので一安心…な気がします。それはそれで、いい面もあると思うのですが…
「お母さんに怒られないため」にしている場合…反対に、お母さんが怒らないのなら勉強はしない。
「ゲームをしたいため」にしている場合…例えば、ゲーム機が壊れているなら勉強はしない。
そういう可能性も大いにでてきます。
それは、
勉強が好きで、やる気があって、自発的にしているわけではないからです。
一口に”やる気”と言っても、実は2種類あります。(教育学的には、実はもっと詳細に分けられますが、ここでは、大きく2つに分けます)
①お母さんに怒られないため、ゲームをしたいために勉強をしている”やる気”は、「外発的動機」といいます。
②自分がしたいから、興味があるから、知りたいから、楽しいからするという”やる気”は、「内発的動機」といいます。自分の心から湧いてきたやる気です。深く追求したくなります。
どちらが、勉強が好きになりそうでしょうか???
「勉強なんて、好きな子いないでしょ?」
そんな反論も聞こえてきそうですね~(笑)。
でもそんなことはないんです♥
子供は本当は、学ぶことが好き♥好奇心旺盛です♥
あ、これは、私が、単なる自分の経験や、個人的見解として言っているわけではないです(笑)。参考までに、教育の専門書に書いてある内容(↓)をご紹介します。
「やる気というのは(中略)、学習者の心の中に自発的に起こってくるものなのである。学習意欲は、外から与えられるものではなく、本来備わっているものなのである。」(縫部義憲著 第3章「1.内発的動機づけと学習意欲」『日本語教育学入門』より)
実際、私の周りには、勉強好きな大人・子供がたくさんいます。その人たちに共通しているのが…
自分の好きな分野があり、それをとことん追求し、また、学ぶことが楽しくて仕方がない
ということ。
無理やり机に向かうことを強制されたり、大人の期待に沿うようにできなかったときに「ダメね」なんて言われて傷ついていくうちに、
子供が学ぶことを嫌いになってしまってはもったいないなあと思います。
教育に20年近く携わってきた身としては、「学ぶことは楽しい」って、学びの楽しさを子供たちには知ってもらいたいと、心から思います。
学びは、私たちの心や生活を豊かにしてくれるから。
そして何より、楽しいんだもの!
ただ、こういうことが頭で理解できても、「早く宿題しなさい!」って言いたくなる気持ちが出てくることもありますよね(^_^;)
宿題忘れて先生に怒られるのもかわいそうだし、授業についていけなくなるのも心配だし。
私も実は、去年、子供が小学校に入ったばかりの時は、言いたくなったというのが本音です(スミマセン 笑)。
でも言いませんでした。
それを言い続けることで、子供が勉強嫌いになることは、避けたかったから・・・です。
じゃあ、勉強好きな子になってもらうために、親はどうしたらいいの?
小言をグッとこらえるの?褒めちぎればいいの?ご褒美与えればいいの?
↓↓↓↓↓↓↓
来月、東京からインストラクターの先生をお呼びして、そんな疑問にお答えする講座を開催します。
嬉しいことにたくさんの方にお問い合わせをいただいたため、増席したのですが、キャンセル待ちとなりました。
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