親になる前は、そんな生活、想像もしていなかった…。
子育ては楽しいことばかりだと思っていた。
思い通りにならなくて、どうしようもなく、イライラすることもある。
だけど、イライラしすぎて、叩いてしまったら…?
親の悩みって、けっこう深い
先日、高根沢町で、研修を担当させていただきました。
児童虐待対策に携わる方たち向け研修です。
ほとんどは、保育園~中学校の先生方でしたが、スクールカウンセラーや警察署の方もご参加くださいました。
虐待は犯罪ですし、許されることではありません。
でも、そこまでしてしまうには…本当に悩みが深いんですよね。
虐待していなくても、親ならば誰でも、イライラした経験はあるのではないでしょうか。
現場の先生や、行政の方たちにも、その苦しさはひしひしと伝わっていて。
「どうやったらサポートできるんだろう?」
「虐待までいってしまう前に、どうやったら、防げるんだろう?」
そんな風に考えて、日々、お仕事に取り組まれていらっしゃることと思います。
イライラして子供に当たるのを防ぐには・・・?
研修内容の1つを、ご紹介します。
いい所に、注目をして声をかけると、いいことが起きる
虐待を疑うとき、子供にこんな兆候が見られたりします。
・お洋服の極端な汚れ。
・いつも空腹の様子。
・提出物を出さない…などなど
こんな状態だと、ママや子供は、「●●できていませんが、どうなっていますか?」と、注意を多く受けることになります。
周りは心配しているので、それは当然のことなのですが、
注意ばかり受けていると、自信を失ってしまうんですよね。
そして、「私はダメなんだ」と、更に悩みが深くなり、
それが、力の弱い子供に向いてしまうという悪循環でもあるんです。
だから、
・1食しか食べさせていない
・お子さんのお洋服、すごく汚れています
・毎日遅刻だね
・また宿題忘れたんだ
アドラー心理学をベースにして、「いいところ、できているところにも注目する」ことをお伝えしました。
いいところ、できているところに注目をしていると??
いい行動が増えていくと言われています。
私たちも、「今日の料理、味が薄い」ってダメなところを言われるより、
「今日の料理、見た目がおいしそうだね!」って、イイところについて言ってもらったほうが嬉しくて、
「また頑張ろう」と思えませんか?
また、虐待の原因の一つになるものが、
親の孤独。
いいところ、できているところに注目して、それを伝えることは、
「私たちは味方だよ。あなたのこと、いいところも見ているよ。」
というメッセージを伝えることでもあります。
そうすれば、「1人で抱えずに、悩みを相談してみようかな。」と思うきっかけにもなります。
そうお伝えしました。(それが信頼関係を築く1歩です)
子供から聴いた、意外な本音
今回の研修を組み立てるにあたり、とある市の、虐待対策のチームにいらっしゃった方と、障害のあるお子さんをケアするお仕事に携わる管理職の方にヒアリングをしました。
そこで聴いたお話です。
「どんなにひどい虐待をされても、子供は、ママは悪くないと言うんですよ。ママが大好きなんですよ。」
せつないなあと思いました。
それだけ、ママは、特別な存在なんだなって。
「イライラして、子供に言いすぎたな」って、自己嫌悪におちいった日も。
次の日になれば、ケロッとして「ママぁ❤」って、私たちの所に来てくれる。
お子さんの、懐の大きさや純粋さに救われた経験、誰にでもありませんか?
全く子供を怒ることもない。ずっと笑顔。そんな完璧なママには誰も、なれません。
怒っちゃうこともあるし、笑顔になれないことだってあります。
でも、どうしようもないイライラや、苦しい気持ちが変われば、子育てがもっとラクに、楽しくなるって思います。
大切な子供たちの笑顔を守りたい!
そのために、まずはママが笑顔になることが必要だよね!
私が活動をしようと思った理由の1つです。
来月、ママ向けの講座体験会を1年半ぶりに再開します。
ご興味ある方とご一緒できることを楽しみにしております。
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