働きすぎ
そんなときの心について、
アドラー心理学
をベースに考えてみたいと思います。
仕事
の量が多い・・・ などなど、いろいろな原因が挙げられると思いますが、どんなに仕事が多くても、早く帰る人もいますよね。同じように仕事が多い状況でも、何が違うんでしょうか?
アドラー心理学
は、原因論ではなくて目的論で物事を捉えるので、それで考えてみると、
何かの目的があって、働きすぎの状況を自分で選んでいる(作り出している)ということになります。
その目的とは、もしかしたら周りの人に、仕事ができる人って思ってもらいたいのかもしれません。頑張っていることを認めてもらいたいのかもしれません。自分だけ早く帰って、職場の人に嫌われてしまうのを避けたいからかもしれません。夫婦仲が悪くて、家に帰ると喧嘩になりそうだから会社に残るのかもしれません(笑)。
その目的自体が悪いものではないのだけれど、体を壊すほど働きすぎるのは、本当に大変ですよね。しんどいなあって思ったら・・・
働きすぎること以外の方法で、その目的が果たせないか考えてみます。
- 仕事ができる人って思ってもらいたい⇒勤務時間内に質の高いものを仕上げることも仕事ができる証拠と考えてみる
- 頑張っていることを認めてもらいたい⇒「時間」ではなく、仕事の出来上がりの質が高ければ十分頑張っていることになると考えてみる
- 職場の人に嫌われたくない(好かれたい)⇒働きすぎなくても、周りの人に好かれる方法はあるはず
- 家に帰らなくて済むようにしたい⇒病気になるまで働きすぎるのではなく、カフェでゆっくり時間をつぶす方法だってある(夫婦関係を改善するという話は、今はさておき 笑)
また、「働きすぎ」のような特別な頑張りがなくても、自分はここに存在しているだけで価値があるんだってことを自分自身が認めることも、
アドラー心理学
の考え方だと思います。(アドラー心理学の勇気づけは、特別なことだけに注目しません)
私自身が無理をしてたくさんの仕事を抱えちゃうタイプでした(^_^;)追い詰められては、家でイライラってことにつながっていた時期もありました。振り返ってみると、過剰に働いていないと自分の存在価値を感じられなかったのかもしれないなあ…って思います。会社や外で働くことだけでなく、家事など頑張りすぎている時も同じじゃないかと思います。
そういう状況を改善したいなって思ったとき。アドラー心理学の目的論や、自己決定性(自分で自分の言動を選択する)の考え方がとっても役に立ちました。また、適切に「No」を言うためのアサーション(自分も相手も大切にする自己表現の方法)のスキルや考え方も自分に自信をつけてくれました。
一口に働きすぎといっても、いろいろな事情もあるだろうし、お仕事を頑張っているとも言えるので、「悪いこと!」と一概に言うことはできませんが、もし「今、私は働きすぎているかも。今の状況を改善したいなあ」って思う方がいらっしゃったら…アドラー心理学の目的論も何かの参考になるのではないかと思いました(#^.^#)
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