病院に行ったとき、「こっちは体調悪いのに…」「だから病院って嫌いなんだよ」なんて思いながら、看護師さんに不満を持った経験はありますか?
今日のブログは、そんな方にぜひ読んでいただきたいです。
アサーション研修を担当
先日、国立病院機構 栃木医療センターにお話をいただき、約50名の看護師さんのアサーション研修を担当させていただきました(※アサーションとは、自分も他人も大切にするコミュニケーションの方法です)
研修についてのアンケート結果を、私も拝読しました。
チーム医療、チームナーシングを行っていらっしゃる専門職ならではの意見がたくさん書いてあり、とても貴重なものです。
「アサーティブなコミュニケーションを取ることで、納得して治療を受けていただける。」など、アサーションについての理解も深く、また、学んだことを今後のお仕事にも役立てていただけそうで、研修させていただいた側として、励みになります。
看護師さんたちの心にあるもの
今回、私は、いつもとはちょっと違った意味での勉強にもなりました。
今回の研修を組み立てるにあたり、事前に、看護師さんたち(別の病院の方たちですが)に、個別インタビューし、踏み込んだところまで聞かせていただきました。
また、看護副部長さんや、看護師長さんたちとも、お仕事についてお話をさせていただく機会に恵まれました。
それを通して、初めて知った、それぞれが持つ看護観。
皆さんに共通していたのが、人が好き。患者さんの幸せを心から願っているという点でした。
点滴をするとか、そういった知識やスキルを超えた温かなものが溢れていました。
「そんな風に患者さんのことを思っているんだなあ」とウルウルして涙が出たりしながら、お話を伺い、聞けば聞くほど、自然 と、皆さんへの尊敬の念が湧いてきました。
仕事に対する思い
これって、看護師さんだけにかぎったことではありません。
どの職業にも言えることではないでしょうか?
心は見えないものだけれど、それぞれの思いで、お仕事してくれている人が周りにいる。
見えないところにこそ、大切なものが存在していることも。
患者(客)だから「してもらうことが当たり前」のようになっていたけれど、私たちを思って働いてくれている人がたくさんいるから、社会が成り立っている。
そういえばそうだった。
❤手術前に「怖い」って言ったら、「そうだよね。怖いよね~」って受け止めてくれた看護師さんの言葉にちょっと勇気がわいたり。
❤「注射が苦手」と言ったら、「じゃあ、横になろうか?」と配慮してくれた看護師さんに「わかってくれてありがとう」って思ったり。
❤寝不足でげっそりな朝。寄ったコンビニで店員さんが言ってくれた元気な「おはようございます」に、ちょっと私も元気が出たり。
❤スーパーのレジで、荷物が多いからって籠を運んでくれた店員さんがいて、「助かった~」と思ったり。
❤コーヒーを運んでくれた店員さんの笑顔に、ホッとしたり。
小さな優しさに、救われる瞬間って、実は身近にたくさんあります。
名前も覚えていないことがほとんどだし、1度しか会ったこともない人たちも。
「仕事なんだからしてもらって当たり前」って思うより・・・
自分の希望通りでないところにイライラするより・・・
きっとそれぞれが、患者さん(お客さん)のことを思ってお仕事してくれているんだろうなあって思うほうが、世界がとっても温かなものに見えるような気がしました。
家庭にあふれている当たり前の世界
これは家庭でも同じだと思います。
当たり前に見えることも・・・。
家族を思っての「愛」からくるものってないでしょうか?
下の子が生まれて以来、夫が当たり前のように洗ってくれているお皿に、「洗い方が雑で、けっこう洗い残しが多いんだけど?」と不満を言いそうになる自分を反省(笑)。
私しか下の子を寝かしつけできないから、俺はできることをする。
とか。
子供が寝た後に、私も仕事しているから、大変だよね。
とか。
そんな風に言って、当たり前のように洗い物を引き受けてくれている夫。
それはきっと、愛からですね(多分 笑)
栃木医療センターは、小児科と産科が一緒になって、総合的なサポートをされていることも大きな特徴の一つだそうです。
単に「制度が整っている」というだけではなく、患者さんのことを思うからこその総合的なサポートなんだろうなあと思います。
どの講座や研修を担当させていただいても、私自身がとても勉強になります。いつも新鮮な気づきを得たり、改めて大切なことに気づかされたりします。
それは、大学の授業でも変わりません。教員になって今年で18年目ですが、今でも同じように感じています。だから、楽しいんです。
今回の研修でも、大切なことを改めて教えていただきました。
ありがとうございました。
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