イヤイヤ期サポーターの北村優子です。栃木県で子育てをするママに「とっても簡単。アドラー心理学を日常に取り入れて、疲れる子育てから卒業する方法」をお届けしています。
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親が手出し口出しをしすぎずに、子供を1人の人間として信頼して、子供が自分で考えたり行ったりするのを見守ることってとても大切だと思います。
じゃあ例えば、「子供が駐車場で走り回っている」「子供同士でケンカになり、はさみを振り回している」「子供が電車内で大騒ぎしている」
こういう場合も、見守るようアドラーは言っているか???というと、そんなことはありません。
駐車場を走ると危険なので、怪我をして痛い思いをすることで子供に学ぶ機会を与えるなんていうのは、いきすぎですよね。怪我ですまないことだってありますし。はさみを振り回してけんかも、同様に危険ですよね。
電車内では、座って騒いでいる分には危険はないだろうけど…。社会にはたくさんの人がいて、1人で生きているわけでも、子供だから何をしてもいいというわけでもないと思います。社会のルールやマナー、他の人への気遣いを教えることもとても大切なことですよね。
電車内で騒いでいるのをそのままにしておくのは、子供を信頼して見守る親ではなくていわゆる「ほったらかしている親」と言えるかもしれません。
ほったらかしと見守るは違います。アドラー心理学では、放任主義の育児を勧めていません。
だから、電車内で子供が騒いだ場合は、子供に負けないくらい大きな声で「静かにしなさい!」「いい加減にしなさい!」と注意すべき・・・!?
かと言うと、大声で叱っているそのママの声も、実は周りからするとちょっぴり迷惑かもしれない・・・笑
そして、大声で怒っても、あまり子供の耳には届いていないこともある・・・(^_^;)
子供の発達年齢にもよると思うけれど、「家族会議」を開くなんていう方法もあります。イヤイヤ期のお子さんだったら、電車に乗る直前にお話してもいいかも。とにかく、「騒いだから、叱る!」の前に、騒がないようお願いしてみるのはどうかなと思っています。
私が思うポイントは・・・
☆落ち着いて冷静な時にお話する(イライラしているときは、その気持ちは子供にも伝わるし、つい責めてしまいがちなので、いい「会議」にはなりません)。
☆「電車の中には、たくさんの人がいて、本を読んだり寝たりしている。だから、大声でお話すると、他の人に迷惑をかけてしまう。」ことを伝える。私の場合は、イヤイヤ期くらいの小さい時でも、こうやって「騒いだらいけない」理由を説明していました。
☆「このくらいの声」でお話するのは大丈夫と伝える。「このくらいの声」の練習なんかしたら、楽しんでしてくれそうですね。♥。
☆飽きそうなくらい長い時間電車に乗るのだったら、何かおもちゃを持っていくようにする。
☆一緒に外の景色を見て、「赤い車見つけゲーム」なんてするのも楽しいかも♥
☆そして、電車内で騒がずにいてくれたら…そこは勇気づけ♫「静かに乗ってくれて、ありがとう!電車乗るの楽しかったね。また乗ろうね」なんてどうでしょうか。言葉はこの通りでなくて、もちろんいいのですが、とにかく静かにしてくれた感謝を示すのは大切だと思います。
それでも泣いたり騒いだりすることもあるかもしれません。叱るのはそれからでも遅くない!って思います。
以前、新幹線の中で、1~2歳のお子さん連れの家族を見ました。お子さんにはタブレットを与えて、何か見せていました。静かに見ていたのだけど、いつの間にかお子さんは飽きてしまった様子。騒ぎはじめて、ママにキツく叱られていました。叱られるとちょっとの時間はまたタブレットに戻って大丈夫になるのだけど、何度叱っても泣いて騒いで、どうにもならず(^_^;)
そういう場合って、その場で「騒いじゃいけません」と言うだけでなく、(新幹線だったので)通路に移動して景色見たりすると、お子さんの気分も変わるんじゃないかなと思いました。
お子さんは集中力が長く続かないこともあると思います。飽きた場合は、別のものを与える。別の場所に移動してみる。そんな小さなことの積み重ねで、ママにとって子供との公共交通機関での移動が少し楽になるかも。
ちなみに静かにしてほしいときに、私が持っていくものはこれ↓。息子と相談して、その時の気分で息子に自分で選んでもらっています。
パズル、迷路、塗り絵、自由帳、ワークブック、本、折り紙。それでも飽きたら、自由帳に迷路を自分で書いてもらったり。描いた絵をびりびり破って、即席のパズルを作ってもらったり。
息子作成の迷路やパズルは、私がチャレンジするので、今のところあんまりじっくりとスマホをいじる時間はないというのが私の実情です(笑)。でも電車内で騒がれて、神経をすり減らすことは、小さい頃からほぼありませんでした。
「騒いだら叱る!」の前に、静かに乗るようにお願い、お約束をする。それから、騒ぐ暇もないくらい、たくさんの引き出し(おもちゃなど)を準備しておく。
子どもが騒いで迷惑をかけるからということで、引きこもりになってしまうママもいると聞きますが、こんな小さな工夫をしつつ、出かけてみるといいかもしれません。まずは1駅からでも(#^.^#)
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