叩く
前から書いてみたいと思いつつ、賛否両論あるだろうから、なかなか手がつけられなかった話題の一つです。
2月の話になりますが、日本臨床・教育アドラー心理学研究会に出ました。研究なので、大学の先生も多かったですが、小・中・高校の先生方もいらっしゃったし、スクールカウンセラーの方もたくさんいらっしゃいました。
その中で出た話題です。
「荒れていて、手がつけられないような教育現場もある。また昔と違い、ちょっと叩いただけで体罰だと騒いだり、ちょっと怒鳴っただけで問題視されたりする」
理想論はいくらでも言えるけれど、「現場」にいる先生方は想像もつかないような仕事量を抱えていますし、小・中・高校の先生というのは本当に大変なお仕事で、尊敬します。
でも、「ちょっと」叩いたと大人は思っても、子供にしたら「ちょっと」ではなく、怖いかもしれない・・・。それについては今回はおいておいて、「叩く」ことについて書きたいと思います。
2歳
のイヤイヤ期くらいの子供を
しつけ
として、叩くといったお話も聞いたことがあります。
2歳
の
しつけ
に限らずかもしれません。
言って分からないなら、体で覚えさせるしかないとか。
私自身が失敗して深く反省した経験を書きたいと思います。
子供がまだ2歳前の頃、おもちゃの取り合いか何かでお友達を叩いてしまったことがありました。私は「お友達を叩いたらいけません」と注意して、子供の手をパチンと叩きました。そういうことが2度くらいあったと思います。
頭にきてカッとなって叩いたのではなく、冷静にパチンと軽く叩きました。
後日、子供が何かで癇癪を起こして、言葉ではまだうまく自分の気持ちを表現できないので、私のことを叩いてきたんです。私の手を・・・。
私、ハッとしました。
子供は私から「手なら叩いても大丈夫」と学んだんだなあと思いました。
私は身を持って、「手なら叩いても大丈夫なんだよ」と子どもに示してしまったのでした。「叩いたらいけません」と言いつつ自分が叩くという矛盾のある行動を取っていたことを深く反省しました。体のどの部位であっても、叩いてはいけなかったなと。カッとなってではなく冷静に叩くんだったらいいとか、軽くだったらいいということもないだろうし、大人はいいけれど子供はダメということも矛盾していますよね。
また「叩く」という行為は、横の関係ではありませんし、子供が周りを信頼することの妨げにもなりそうです。子供が成長していく上で、周りを信頼することはとても大切だとされています。
叩いたほうが手っ取り早いこともあるかもしれません。
でも
アドラー心理学
では(アドラーじゃなくても、叩くことを奨励している子育てはあまり目にしたことはありませんが)、
コミュニケーション
を取って分かり合うことを大切にしています。
小さくて話し合いにならないようでも、その子の目線に立って、その子の発達に応じて、その子の分かるように、伝えることが大切なのだとその時思いました。何度も根気よく。
子どもに教えられた出来事でした。そういう経験からも、私は叩くことは子育てに必要なことではないと思っています。
研究会では「じゃあ、子供の「問題行動」に、アドラー心理学ではどう対処する?」という話題に発展しました。それはまた別の機会に書きたいと思います。
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参加費:1,800円 ランチ付き
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