コミュニケーション
人とのコミュニケーションの中で、「うまく話せるようになりたい。」「気の利いたことを言いたい。」など考えることはあっても、「上手に聴きたい。」と考える機会ってあまりないんじゃないかと思います。
でもコミュニケーションの主役は聴き手だと言うカウンセラーもいます。
えっΣ(゚д゚lll)コミュニケーションの主役は話し手じゃないの?
先日のブログ「子育ての悩み~二人目を出産。上の子がかわいくない~」に、1日2分子供の話を聴くということを書きました。
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イヤイヤ期サポーターの北村優子です。栃木県宇都宮市で「アドラー心理学を日常に取り入れてイライラする子育てから卒業する方法」をお届けしています。
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例えば私たちが、何かのおもしろい話をしたとします。
聴き手A「(スマホをいじりながら)ふーん(-ω-)そっか。」
聴き手B「(私のほうを見ながら)ギャハハ!へー!そうなんだ!それはおもしろいね!」
どちらが、話を続けやすいと感じますか?どちらのほうがコミュニケーションが盛り上がる可能性が高いでしょうか?
聴き手Aだと、「あっ。。。興味なかったかな。。。つまんない話して、ごめんね。」と思う人もいると思います。もしくは「何でちゃんと聞かないの?スマホいじりながらって失礼じゃん!」と腹が立つ人もいると思います。
聴き手Bは「ギャハハ」と笑っているので、話しているほうも「興味持ってくれたんだ!」という気持ちになり、Aよりも話が弾みそうですね。
コミュニケーションが円滑に行くかどうかの鍵は、聴き手が握っているんです!
私たちママは、子供にどんな声かけをしたらいい?どんなアドバイスをしたらいい?どんなふうに叱ればいい?どんな本を読みきかせればいい?そんな風に、「どう話すか」「どう発信すればいいか」を考えたりします。
でもね、子供との信頼関係を築き、コミュニケーションを上手く取るためには「どう聴くか」これもものすごく大切だと私は思っています。
アドラー心理学
でも、コミュニケーションを上手く取るために聴くことは大切なことだとされています。
最近あるセミナーに行きました(心理学やカウンセリングのセミナーではありません)。その先生は、ボロボロでやばい (´д゚`ll)状況で、色々なアドバイザーのところに行ってもダメだった人たちの復活のサポートもされているカリスマ的な存在だそうですが、その方法は「特にアドバイスはしない。そういう人たちはね、目の前のことで頭がいっぱいになっている。人は話を聴いてもらえたらすっきりする。すっきりすればいいアイディアが自分で浮かんでくるよ。だから、私は話を聴くだけ。」だそうです。
すっきりする。これをカウンセリングの言葉で
「カタルシス効果」
と言います。
思いを外に出したことで、そこに余白(スペース)ができる。そこに新しいアイディアが浮かんでくるということなのかなって、私は理解しました。
ちなみにその先生はカウンセラーではないですし、心理学関係のお仕事をしている方でもありません。でも一生懸命聴くそうです。「うんうん」てうなずいて聴くそうです。しかも、何時間か(←すごい!)。
聴くことに特別なトレーニングを受けているカウンセラーとしては、「え?うなずきだけでも、そんなに効果あるの~?」と身も蓋もない感じですが(笑)。
でも一生懸命自分の話を聴いてくれるって、その行為が勇気づけだと思います。
私自身、ベッドから起き上がるのもやっとなほどに落ち込んだことがあったとき。人生で1番落ち込んだと言っても過言ではないくらいだったとき。本当に救われたのは、アドバイスでも励ましでもなく、ただただ寄り添って聴いてもらうという経験でした。
「聴く」が持つ力って、本当にすごくパワフル!!
その先生のように、お仕事ではなく、家庭内で1日何時間も子供の話を聴くことは現実的には不可能かもしれません(さらっと聞き流すことはできるかもしれないけれど・・・)。
でも1日2分、子供の話を聴く。何だかよくわかんない話でも聴く(笑)。「今日の晩ご飯、何にしようかなー」なんて思わないで、とにかく目の前の子供に集中する。
そうやってママが自分のためだけに2分使ってくれること。その2分の積み重ねが、子供との信頼関係を築いていくことにつながるんだろうなと思います。
「聴く」はママから子供へのプレゼントですね。
その「聴く」にカウンセリング的な考え方やスキルを取り入れると、ぐーんっと子供との距離が縮まったり、子供のキラキラの世界に気づけたりするんですよね。(それについてはまた別の機会に書きます!)
明日はどんな話を聴こうかな(#^.^#)
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