【冬休み緊急ブログ】作文をあっという間に終わらせる方法。

明けましておめでとうございます。

言語教育カウンセラーの北村です。

今年もよろしくお願い申し上げます。

お正月休みは、いかがでしたか?

「明日から子供たちは学校~!」
という方も多いのではないかと思います。

お子さん、
宿題は終わりましたか?(笑)

・・・

・・・

・・・

ということで、
今日はこんなあなた↓↓↓のための
緊急ブログにします。

明日から学校なのに宿題が残っている!
しかも「作文」という大物!
なかなか書けず何度も消しているうちに
作文用紙が破れて子供が泣いて・・・
あなたも泣きたい気分

お子さんがサラッと
短時間で作文を書くための
ブログにしたいと思います。

作文について、お子さんにこんな言葉をかけていませんか?

何でもいいから、とりあえず書いちゃって。

あなた

あなた

どう思ってるの?
楽しかったの?

あなた

何でもいいから、とりあえず書いちゃって。

あなたも、家族に
「晩ごはん、何にする?」と聞いて、

「何でもいい」と言われるときほど
困ることはありませんか?(笑)

「何でもいい」は
途方にくれるんですよね。

(子供の年齢にもよるけれど)
あなたがちょっとサポートすることで
お子さんは、グンと書きやすくなるんです。

どう思ってるのよ?

焦りから、詰問、尋問状態(笑)になると、
子供は焦って、アイデアが湧きません。

楽しかったの?

とりあえず「楽しかったです」
と書くよう誘導していませんか?(笑)

誘導しすぎると、
自分で考える機会を奪っちゃいます。

そして、子供は、

「大人はこれ書いておけば満足でしょ」
と思い始め、

”優等生”的だけど、
オリジナリティのない残念な
作文ができ始めます…。

その他、私が、
大学生の作文や論文を見てきて、
書くことが苦手な人がやりがちなことを
ここでは2つ挙げますね。

アイデアが固まる前に書き始める。
タイトルをまず書く。

アイデアが固まる前に書き始める。

とりあえず書きたくなる
気持ちは分かります!

でも、それは、何も決めずに、
ふらりと旅に出るようなもの(^_^;)

とりあえず書いている時って、
早い段階で煮詰まっていませんか?

タイトルをまず書く。

意外かもしれませんが、タイトルを書き、
それに沿って文章を書くのは難しい…。

読み返すと、タイトルと内容が
全く合っていないこと、ありませんか?

ですので、

ポイント
アイデアが固まってから原稿用紙に向かう。
タイトルは最後に書く。

ことをおススメします。

これは、作文でも論文でも同じ。

アイデアが固まってから原稿用紙に向かう。

3STEPでご紹介しますね。

アイデアが固まれば、
あとはサラッと書けるんです。
(つまり、アイデア出しが命!!!)

例えば、
「給食を作る人に感謝」
というテーマの作文が
与えられているとします。

そうすると

1.給食について、思いつくこと、連想されることをできるだけたくさん書き出す

最初から、「感謝」
と絞ると難しい場合は、
何でも思いつくことを書き出します。

最初に簡単に、

「バナナと言ったら・・・?」
「黄色!」
「試合前にみんなが食べている!」

なんて「連想」の練習をするのも
いいかもしれませんね。

この時も、子供によってはすぐに
ネタが尽きます(笑)。

そのときは、

あなた

他に何かある?

あなた

その他には?
って質問してみてください。

仮に何も答えられなくても、
ちゃーんと頭の中は動いています(^_-)-☆

2.たくさん出たアイデアの中から、書いてみたいものを選ぶ。

例えば、

好きな給食Best3を選んだり…ですね。
(たくさん選んだら、
最後にそぎ落とすのもOK)

3.型に合わせて書く。

型(起承転結など)にはめて書くと、
独創性が失われるという人もいるのですが、

私は、
【型に合わせて書く】という立場です。

型にも色々ありますが、どの型も、
人が理解しやすいように
つくられているからです。

以前、先生向けの、ある研修に
登壇させていただいた時、
事後アンケートに

「似たような内容の研修は
何度も受けたことがあるが、
今回は一番分かりやすかった。」

と書いてくださった先生が
いらっしゃいました。

一つの理由は、
型に沿って内容を組み立てたからだ
と思っています。

型があれば、書く側にとっても、
取り組みやすいですよね❤

型も色々ありますが、
今日ご紹介するのは、こちら。
(立命館の国語教育アドバイザーである岩下修先生が提唱された型です)

作文を4段階に分けます。

実際にあるお子さんが書いた作文を
私が簡略化した内容も例に載せますね。
(ひらがなを漢字に変えるなど加工した上での掲載許可をいただいています)

 

1.まずは内容を簡単に紹介

例:給食の中で、肉じゃがが1番好きです。

 

2.何か一つ、ストーリーを書く

例:肉じゃがは人気があるので、
給食当番もたくさんよそってくれます。

3.もう一つ、ストーリーを書く

例:肉じゃがの材料は、人参、じゃがいも…です。
だいたい1人のお皿に、人参は3つ入っています。
私の学校は500人いるので、人参だけで、1500個も必要です。
私はお母さんと相談して、人参を切ってみました。1本で、肉じゃがの人参は30個作れそうです。私の学校では、肉じゃがを作るとき、50本も人参が必要です。切るのに6分ぐらいかかったので、もし私が1500個に切るとしたら、300分、つまり5時間もかかってしまいます。

4.ストーリーについて、思ったことを書く

例:給食を作ってくれる人は、朝の5時から準備をすると聞きました。たくさん作るので、人参だけで5時間かけることはできません。かなりのスピードが必要なので、すごいと思います。・・・

タイトルは最後に書く。

全部内容を書いてから、
その内容に合ったタイトルを付けます。

欲を言えば、人が惹きつけられるような
タイトルが理想ですが…。

読む人が
一番最初に目にするものだからです。

お母さんと協力して作文を書くメリット。

作文は1人で書くもの
というイメージがありますが、

仲間と対話する中で、
書く方法があります。
(ピアレスポンスといいます)

最初は「思いつかない」と言っていても、
話していく中で、

「そうだ!」と思い出したり、
思いもよらないアイデアが出ます。

お母さんと話しながら作文を書くのは、
まさにこの効果があるんです❤

ただし、このこと↓↓↓には気をつけて❤

子供が考える時間を奪わない。

子供がすぐに答えないと、
あなたは、もどかしくなるとは思うんです。

でも、
「うーん」という沈黙はすっごく大事!

考えているんですよね。

考える時間を待てるかどうかで、
アイデアの多さが決まったりします。

子供の意見を批評しない。

「それは関係ないんじゃない?」
など、批評を加えていると、

のびのびと意見が言えなくなりますね。

私が以前、共同で行った研究調査でも、
自分の書いたものを人に批判されると
「もういい」と思うという学生がいました。

「え?」と一瞬思っても、

「うんうん。それで?」
「いいね」

とまずは、受け止めてみてくださいね。

アイデアや型など、話した内容は
紙に書き出す(視覚化する)。

話した内容は、すぐに忘れてしまいます。

書き出すことで、
整理もしやすくなります。

***

いかがでしたか?

上の作文を見せてくださったお母さんは、

普段から
お子さんの話をよく聴くように心がけ、

子供に質問をすることで
子供の勉強に寄り添えるようになった
とおっしゃっていました。

人参を切ったのも、
お子さんと話しているうちに、

「実際に切ってみよう!」
と言うアイデアが湧いたそう。

そして実際に切り、計算することによって、
お子さんは、給食を作る人たちのすごさを
本当に実感した!というわけです。

作文を書くのは、
将来の小論文などに備えて…なども
ありますが、

宿題、入試、成績のためだけではなく、

心から「すごい!」と思って、
それを文章にすることができた
お子さんは、
まさにすごいと私は思います。

ちなみに、上の作文は、

アイデア出し&人参切って1時間ちょっと。

それぞれの型に何を書くか決めて、
実際に作文書くのに1時間。

だったそう。

半日あれば終わる!!!

それも、ノーストレスで!!!(笑)

そして、書くことが好きになってほしい❤

自分の思いを表現することを
楽しんでほしい❤

これが私の願いです。

明日からの学校も、
楽しく笑顔で送り出したいですね!

最後まで読んでくださり、
ありがとうございました!!

***
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